コレステロール摂取量が多いとがんになりやすいは本当?
ただ、この結果の解釈には注意が必要です。検査の時点でがんのために栄養状態が悪化し、結果としてコレステロールが低くなっている可能性もあるからです。そこで、そうした影響を避けるために、がんのためにコレステロールが低いような人は5年以内に亡くなってしまう可能性が高いことを考慮し、研究開始から5年以内に亡くなった人を除いた分析も行っています。結果は、コレステロールの低い人でがんによる死亡が多く、コレステロールが低いためにがんが多い可能性も否定しきれていません。
コレステロールの取りすぎは問題です。しかし、少なすぎるのもだめなようです。ほどほどのコレステロールが案外一番いいのかもしれません。