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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

桂歌丸さんの命を奪ったCOPDは肺がん合併で治療が困難に

公開日: 更新日:

 歌丸さんはCOPDによる肺炎や呼吸不全で苦しみ、入退院を繰り返していました。COPDの急激な悪化(急性増悪)による入院は、患者さんにとって医療費が重くのしかかることも厄介です。1回の入院の総医療費は60万~70万円に上ります。

 ちなみに歌丸さんがつけていたような酸素吸入は在宅酸素療法と呼ばれ、月額の医療費は3割負担で2万3000円ほど。これとは別に酸素濃縮器の電気代もかかります。

 COPDは、体がつらいだけでなく、家計にも厳しい。そこに肺がんが重なると、かなりつらいでしょう。そうならないためにもたばこを吸っている人は、早めの禁煙をお勧めします。

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