医療情報も危ない? ツイッターのデマは拡散速度が速い
ツイッターとは、「ツイート」と呼ばれる全角140文字以内のメッセージ、あるいは画像や動画などを投稿できるソーシャル・ネットワーキング・サービスのひとつです。
ツイッター情報の真偽と情報拡散状況の関連性について検討した研究論文が、世界的にも有名な科学誌「サイエンス」の2018年3月号に掲載されました。
この論文では、6つの事実検証機関により情報内容の真偽が検証されたニュース記事に関して、2006~17年におけるツイッターでの情報拡散状況を調査しています。解析の対象となったのは、300万人のツイッターユーザーによる450万件のツイートで、12万6000件の情報が含まれていました。
解析の結果、デマと判定された情報は、正しいと判定された情報に比べて、リツイート(他のユーザーのツイートを引用形式で自分のアカウントから発信し、情報を拡散すること)される割合が70%多く、1500人に拡散されるまでの時間が6倍速いことが示されました。また、正しいと判定された情報が1000人以上にリツイートされることはめったにありませんでしたが、デマと判定された情報のうちリツイート上位1%では、1000~10万人にリツイートされていました。