十二指腸潰瘍穿孔の伴大介さん「腹の中でプチッと音が…」
「十二指腸潰瘍穿孔」という状態だった。胃と腸をつなぐ十二指腸に潰瘍ができて、それが進行して穴が開き、消化管の中にある細菌が腹腔内に漏れ出していた。運ばれた先の病院の医者は「すぐに手術しないとダメだ」と言うんだけど、そこにいたのは消化器の専門医じゃなかったから、結局、翌朝7時まで待たされた。
痛みに耐え続け、朝になって開腹手術を受け、10日間ほどで退院した。ただ、後々になって受診した別の医師に言わせると、「それはもう死んでいてもおかしくない。生きているのは奇跡的だ」とのこと。しかも、「つまみ縫いしてあるから後から潰瘍になるかもしれない。気をつけた方がいい」と注意されるくらい少々粗っぽい感じの手術だったみたいだね。
親族の中には、「プチッと音がした後、すぐにたばこを吸ったから内臓が収縮して穴を塞いだんじゃないか」という者がいて、思わず笑ったよ。まあ、医者が奇跡的というくらいだから、その可能性もゼロじゃないかもしれない。ただ、たばこはその時からスッパリやめて、健康を目指すことに決めた。
ところが2年が過ぎた頃に、今度は「腸閉塞」で深夜にまた救急車で運ばれた。どうやら痩せすぎが原因だったようだ。治療は、鼻から腸まで管を通して閉塞している部分をぐいぐい広げるというものだった。医者が5~6人がかりで寄ってたかってやるんだけども入らないんだよな(笑い)。あれはつらかった。