引退まで試合では吐き続け…小谷野栄一さん語るパニック障害

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 でも、大変じゃなかったです。これが試合前の僕のルーティン(笑い)。それで呼吸ができるようになり、その日は大好きな野球ができる。よっしゃ、勝つぞ! みたいな(笑い)。そう思えるように、自分で自分をマインドコントロールしていったんです。

 公表していなくても、同じくパニック障害を抱えている選手はいるかもしれません。これからはサポート役として、野球に加え、僕の病気の経験が何かの役に立てられればと思っています。 

(聞き手=中野裕子)

▽こやの・えいいち 1980年、東京・江東区生まれ。創価大学卒業後、2002年のドラフト5巡目で日本ハムファイターズに入団。打点王(10年)をはじめ、ゴールデングラブ賞を3度獲得するなど攻守で活躍した。15年にオリックス・バファローズへ移籍し、18年に現役引退。今シーズンから東北楽天ゴールデンイーグルスの一軍打撃コーチに就任した。

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