ジメジメ季節にうんざり 頑固な水虫の再発を招く3つの誤解
まずは①②の状態の再発を繰り返す人だ。
【症状があるところに薬を塗ればいい】
「白癬菌は、症状があるところだけでなく、ないところにも潜んでいる可能性があります。それで薬を十分塗り切れていなくて、再発を繰り返す人がとても多い。たとえば足の親指と人さし指の間に薬を塗っても、角化したかかとに塗らないケースです。そうすると、足の指の症状は治っても、かかとには白癬菌が残っているので再発します」
広めに塗る。「広め」の範囲とは?
「①②の人も、症状がない指の谷間はもちろん、足の裏、かかとまで全体です」
【かゆい=水虫】
「水虫で①②の症状ならかゆい。しかし、別の病気で①②のような症状になることもあります。その典型が湿疹で、水虫と湿疹を合併している人も珍しくありません。患者さんには、それぞれの違いが分からず、『とりあえず水虫の市販薬で』と軽い気持ちで薬を塗るとかえって悪化し、こじれるのです」
湿疹や湿疹合併の場合は、まずステロイドで湿疹を治してから、水虫の薬を使う。自己判断は難しいので受診が無難だ。