「帯状疱疹」2つのサインが現れたら…3日以内に病院へ
「痛みのみの段階では、医療機関を受診しても、たとえ皮膚科であっても帯状疱疹かどうか判別できない。しかし発疹が出ていれば、帯状疱疹の診断は難しくありません」(松尾院長=以下同)
帯状疱疹そのものは命に関わることは少ない。人によっては自然に治ってしまう。
しかし帯状疱疹が厄介なのは、「帯状疱疹後神経痛」という後遺症のリスクがあることだ。発疹は治ったのに、痛みだけが残る。前述のモモコさんもそうだった。帯状疱疹後神経痛のつらさを「骨折より、出産より痛いですよ」と話している。
「帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスである水痘帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。子どもの頃に水ぼうそうにかかって治っても、ウイルスは脳や脊髄の感覚神経節に潜んでおり、免疫力が低下した時に活性化して、帯状疱疹を引き起こす。初期の炎症による痛みは鎮痛薬や抗ウイルス薬で抑えられますが、帯状疱疹の炎症で神経細胞や神経線維が変性すると、帯状疱疹後神経痛という痛みに変わるのです」
■治療が遅れると長期にわたり痛みが続く後遺症が