「帯状疱疹」2つのサインが現れたら…3日以内に病院へ
帯状疱疹の治療が遅れると、神経の変性が広範囲に及びかねない。神経は一度変性すると元に戻らないため、完治を目指す治療ではなく、対症療法として抗てんかん薬、抗うつ薬、医療用麻薬などを用いる。
数週で痛みが治まる人もいれば、数カ月で日常生活に支障がない程度まで痛みが抑えられる人もいる。
しかし、複数の薬を組み合わせたり、種類を変えたりしているのに、2年以上経っても帯状疱疹後神経痛が続く人は、完全に治るケースはまれだ。
10~20年も通院している人もいるという。
では、対策はどうすればいいのか?
前述の通り、発疹が出たら極力早く皮膚科を受診することだ。
「発疹が出て3日以内の治療がベスト。出張中や旅行中であっても、その地で皮膚科を探して受診した方がいい」
さらに検討した方がいいのが、帯状疱疹予防用のワクチン接種だ。
欧米では10年以上前から帯状疱疹予防として用いられてきた水痘ワクチンが、日本でも2016年から50歳以上に対して認められている。