明確な治療法がなく生活上の不便を解消するテクニックが重要

公開日: 更新日:

 大学1年のときにAPD(聴覚情報処理障害)と診断された真壁詩織さんは、コンビニのバイトで、よくお客の言ったことを聞き返しては怒られていたというが、ある時、あまり怒られない方法を編み出したという。

「レジ横にいろいろな揚げ物が売っているのですが、○○ください、と言われて、その○○が聞き取れない。ある時、何ですか? じゃなくて、とりあえず『唐揚げ棒ですか?』と聞き返すと、『そうです』とか、『じゃなくて○○です』などと答えてくれて、あまり怒られないことに気付きました」

 現在、APDには、明確な治療法がないため、生活上の不便を解消するためのさまざまなテクニックが重要となってくる。たとえば、なるべくメモをしてもらう、職場のテレビを消してもらう、などの工夫があるが、それには職場の上司や同僚の理解が必要になる。「聞こえているのに聞き取れないAPD聴覚情報処理障害がラクになる本」(あさ出版)の著書がある、耳鼻咽喉科専門医で「ミルディス小児科耳鼻科」(東京・北千住)院長の平野浩二氏(写真)はこう解説する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  2. 2

    旧ジャニーズ“復活”で女帝復権か…米国でスルー状態のTravis Japanを日本メディアが一斉ヨイショの裏

  3. 3

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで

  4. 4

    巨人、阪神などライバル球団が警戒…筒香嘉智に復活気配、球際の弱さからの脱却

  5. 5

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  1. 6

    甲斐拓也だけじゃない!補強に目の色変えた阿部巨人が狙うソフトバンク「Cランク」右腕の名前

  2. 7

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  3. 8

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  4. 9

    番長・三浦監督の正体《サラリーマン、公務員の鑑のような人格》…阪神FA移籍せず残留の真意、堅実かつ誠実

  5. 10

    カトパン夫の2代目社長は令和の“買収王”? 食品スーパー「ロピア」の強みと盲点