自発的に勉強する子を育てるのに「やってはいけない」こと
■ネガティブなことはスルー
ほかにも、親が外出中に雨が降り、子どもが洗濯物を取り入れたが、まだ濡れているうえに床にじか置きにしている場合なら、「お母さんが帰る前に取り入れてくれてありがとう」「お母さん、助かるわ」と褒める。「濡れている」「床にじか置き」はスルーする。
算数の宿題を子どもが終えたが、たった2問しかない。そんな場合は、「さすがだね、早くできたね」。漢字の書き写しの宿題で、出だしはきれいな文字だが、中盤から急いでやったために文字が汚い場合も、「ここの漢字、すごくきれいに書けているね」。
「以前、私の講座に出席されたお母さんは、口を開けば文句ばかり。しかし、褒めるようになってから、子どもが“お母さんと一緒にいると楽しい”と思うようになって勉強をするようになり、社会科のテストが1桁から70点にまで上がったそうです」(道地氏)
ネガティブなことはスルーして、明確に、肯定的に褒める……。これは、子どもだけではなく、さまざまな場面で使えそうだ。