著者のコラム一覧
中山祐次郎外科医

1980年生まれ。鹿児島大学医学部卒。都立駒込病院大腸外科医師(非常勤)として10年勤務。現在は福島県郡山市の総合南東北病院に外科医として籍を置き、手術の日々を送る。著書に「医者の本音」(SBクリエイティブ)、小説「泣くな研修医」(幻冬舎)などがある。

「教授」「専門医」「学会会員」の肩書は信用できるのか?

公開日: 更新日:

 ――医者の肩書、例えば教授、専門医、学会会員といったものは参考になるのでしょうか?

「確かに教授は、超人みたいな人が多い。ひと昔前の教授といえば研究分野にたけ、論文が評価されて教授職に就いていました。ところが最近の外科教授は研究分野だけでなく、オペもめちゃくちゃうまい。手術ができない外科教授は、今はほとんどいないと思います。もちろん、なかには手術を不得手とする教授もいますが」

 ――ドラマと似ていますが、専門医の資格を持っている医者は信頼できるのでしょうか?

「専門医の認定はある程度の診療と研究の能力を持ち合わせているという保証だと思います。分かりやすく言えば肉のA5ランクみたいなものですね。とはいえ、必ずしもA5ランクじゃなくてもおいしいお肉はあるので、持っていなくても悪い医者とは言えません。一方、最近は医者をググって(ネット検索して)から受診する患者さんが多くなって、『論文、書いていましたね』と聞いてくる人もいます。これは一般論ですが、専門医の肩書を持つ医者の方が、比較論で高水準だと思っていいと思います。僕がいろいろな専門医資格を持っているから言うのではないですけれど(笑い)」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」