睡眠時間が短いと夕食後のカロリー摂取と体重が増える
9日間、それぞれの睡眠パターンを取ってもらい、インスリンなどを調べたところ、「睡眠時間を5時間に制限」のグループでは、血糖を調整するインスリンが正常に働かなくなる「インスリン抵抗性」が高まり、夕食後のカロリー摂取と体重が増えていました。さらに、「5日間、睡眠時間を5時間に制限し、2日間、好きなだけ遅くまで寝てもらう」グループも、週末に睡眠時間を多く取ると夕食後のカロリー摂取は減少するものの、5時間睡眠に戻るとインスリン感受性が減少し、カロリー摂取量と体重が増えるという結果だったのです。また、高血圧のリスクも増やすという報告も多くあります。
すでに糖尿病の人では血糖コントロールをよくするためにも、睡眠時間を7時間は確保してほしい。
しかし、仕事でそれが難しい人もいるでしょう。そういう場合は、上手に昼寝を取り入れてほしいと思います。職場の昼休み、早めに昼食を済ませ、20分ほど昼寝を取るだけでも随分と違います。ぐっすり眠れなくても、目をつむっているだけでも、リフレッシュ効果を得られます。電車での移動時間などが多い人は、座っていられるなら、寝るか目を閉じるかして少しでも睡眠量を稼いでください。