著者のコラム一覧
小林ひろみメノポーズカウンセラー

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

セックスが痛いのは天然ゴムアレルギーでかぶれているから?

公開日: 更新日:

 セックスで痛いのは、コンドームが原因では? 外して痛くないか試してみよう――。そんな話が、カップルの間で持ち上がることがあると聞きました。

 というのも、天然ゴムアレルギーの人がコンドームを使うと、かゆみやかぶれを引き起こすケースがあるからです。性の問題は極めてプライベートなことなので、セックスの痛みを医療機関に相談せず自己解決しようとする人が少なくありません。特に若い世代では、インターネットなどで痛みの原因を探るうち、コンドームの天然ゴムアレルギーにたどり着く場合もあるでしょう。

 しかし、これはとても危険な行為。日本では、低用量ピルなどの避妊薬の普及率は約4%(日本家族計画協会の調査から)。つまり、避妊はコンドームに依存しているので、コンドームなしでセックスをすれば、妊娠する確率が間違いなく上がります。そして、性感染症の予防もできなくなります。セックスの相手が性感染症ではない保証はありません。もし、天然ゴムアレルギーを疑うのであれば、まずは、クリニックでアレルギーテストを受けるべき。

 また、あまり知られていませんが、天然ゴムアレルギーの人でもOKのコンドームがあります。ひと昔前は、コンドームの素材はほとんどがラテックス(天然ゴム)でしたが、今はアレルギーを考慮してラテックスを使用していないコンドームがあるのです。有名なのはポリウレタン製。最近はイソプレンラバー(IR)という天然ゴムアレルギーフリー素材のコンドームも登場しました。メーカーサイトの説明によると、肌の軟らかさに近いそうです。身近な人で愛用者も多く、伸縮もまずまず。使いやすい素材という印象です。

 中高年からの潤い不足によって「コンドームでこすれて痛い」「きしむ」なんて悩む人もいます。そんな場合は、潤滑ゼリーがたっぷりついたコンドーム。今は、コンドームの種類もいろいろです。「試しにコンドームを外してセックス」の前に、自分に合ったコンドームを探してください。

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