今日は抗がん剤を打てるだろうか…がん患者の複雑な気持ち
近くのスーパーで、夕食用の刺し身と、明日の朝食用にパンを買いました。
家の近くの小道まできて、2軒隣のGさんの奥さんとすれ違い、会釈だけして通り過ぎました。
「イヤな人に会ったな」
Aさんは思いました。
■同じ病気で亡くなった隣人を思い出したくない
2年前、Gさんは膵臓がんで亡くなったのです。自分が膵臓がんになる前は、Gさんと奥さんを気の毒にと思っていたのですが、今は奥さんにはなるべく会いたくありません。
「Gさん、あの世から俺を呼ばないでくれ」
同じ病気で亡くなったGさんを思い出したくないのです。
夕食のとき、Aさんは気を取り直し、おはらいのつもりで久しぶりに、おちょこに1杯だけ日本酒を温めて飲んでみました。ボーッと体が熱くなり、それ以上、飲みたいとも思いませんでした。
夜9時を過ぎて、娘から電話がありました。