「コロナ流行の元凶は無症状感染者」説が浮上…数々の警告が

公開日: 更新日:

「興味深いのは、報告された例のなかには歌の教室で感染が広がったケースが複数あり、研究チームは声を張り上げた際に出た飛沫に含まれるウイルスにより、感染した可能性があるとしている点です。空気感染ではないものの、エアロゾル感染が現実に起きている可能性があるのではないでしょうか」(林院長=以下同)

 エアロゾル感染とは、空気中でウイルスと液滴が混じって形成され、吸入すると感染が生じる状態のことを言う。

 2月上旬の中国・上海市政府の新型コロナに関する会見で言及されたが、翌日の中国疾病対策予防センターの会見で否定された。しかし、これほど無症状感染者による感染拡大の報告が増え、感染のハッキリした状況がわからない以上、エアロゾル感染についての可能性も検討してもいいのではないか。

「これまで無症状感染者はウイルスに感染している以上、理論的に人にうつす可能性はあるものの、ウイルス量と病状の程度には一定の相関性があり、無症状感染者は発症しても症状が軽いため、ウイルス量が少なく伝染力は弱いとされてきました。しかも、無症状感染者は咳やクシャミの症状が出ないため、病原体を体外に排出して感染させる確率は低いと考えられてきたのです。しかし、これほど無症状感染者による感染拡大の例が積み上がってくると、そうした考えは間違いである疑いが出てきたのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで