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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

<2>日本人がウイルスに強いのは生活様式のせいなのか?

公開日: 更新日:

 ところが日本はSARS、MERSで国内感染者がゼロだった。新型インフルエンザの感染者は約1300万人と推定されているが、死者はわずか199人(その後、203人に修正)だった。タイは225人、シンガポールは25人などと報告されているが、その後の研究で、東南アジア全体で7万8600人が亡くなったと推計されている。

 そうした事実と今回のコロナを合わせると、日本人は新しいウイルスで亡くなる率が、際立って低いことが分かる。新型インフルのときの厚労省の総括では、医療機関に容易に受診できることや医療費が安いことなどを理由に挙げている。しかし大量の感染者が出た以上、日本の生活様式を持ち出すのは無理がありそうだ。なにか別の理由があるはずだが、いまのところ何も分かっていない。

【連載】第2波に備えよ 新型コロナを徹底検証

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