新型コロナ対策「次亜塩素酸水」をどう使えばいい?<前編>
新型コロナウイルスに次亜塩素酸水は効くのか? 今月4日に設立された「次亜塩素酸化学工業会」代表理事の石田智洋氏に聞いた。
次亜塩素酸水より前からあった消毒剤が、強アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウム水だ。
家庭の台所によくある漂白剤系の消毒剤で、「飲み込むと危険」「触ると皮膚がただれる」「金属をさびさせる」「有害塩素ガスを発生させやすい」といった問題点があった。
「一方、次亜塩素酸水は、次亜塩素酸ナトリウムに別の溶液を混合して化学調整する(非電解型)、あるいは電気分解(電解型)で作った中性から酸性の消毒剤。ウイルス、細菌、真菌にまで幅広く有効で、飲み込んでも安全。ウイルスなどを攻撃した後はすぐに酸素、水、塩といった安全な成分に分解されます」
経産省の要請で「独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)」が行った研究では、最終報告として、次亜塩素酸水は電解型、非電解型ともに、有効塩素濃度35ppm、pH6・5以下(中性~酸性)で新型コロナウイルスを99・99%以上、不活性化する、つまり、ほぼゼロにすることが認められた。