黒沢年雄は3年ぶりに…膀胱がんの再発予防に“M字開脚検査”
ベッドにあおむけに寝て両膝を開いた体位を取ります。いわゆるM字開脚です。看護師の前で、下半身丸裸ですから、抵抗はあるでしょう。
そのポーズで陰茎の先端を消毒し、局所麻酔の入ったゼリーを尿道の入り口から注入。その処置を終えると、膀胱鏡を挿入し、膀胱の中を診るのです。意外と痛みは少なく、膀胱鏡の進入時に少し痛む程度です。
私も18年12月に膀胱がんを見つけてから1年間は3カ月ごとに膀胱鏡検査を受けました。2年目からは半年に1回で、術後10年目まで続けるつもりです。その後は1年に1回のペースで、恐らく一生続けるでしょう。
膀胱がんの治療を終えてからは、とにかく再発リスクを潰すことが大切です。それゆえ検査の回数が多く、米国では「医療費が最もかかるがん」といわれます。逆にいうと、死亡に直結しないケースが多い証しともいえるでしょう。
黒沢さんのブログには、気になる記述もあります。「(膀胱がんの手術後)毎年検診していたがここ3年しなかった」という点です。これまで説明した通り、膀胱がんは再発しやすく、そのチェックが不可欠。検査が3年ぶりというのはよくありません。膀胱がんの方は、決められた期間を守って、検査を受けることが無難です。
膀胱がんを巡っては、乳酸菌を取っていると、再発を防ぐ可能性があることが報告されています。薬ではありませんが、気は心で、私も毎日、乳酸菌飲料を飲んでいます。