鼻<上>「自作鼻うがい」「オイル点鼻」の正しいやり方
「鼻のトラブルの原因には、アレルギー性鼻炎だけでなく、副鼻腔炎(蓄膿症)、ポリープが多発する好酸球性副鼻腔炎、高齢になると起こる加齢現象の加齢性鼻炎などもあります。ですから1カ月以上も鼻の調子が悪い人は、きちんと受診して適切な治療(薬の処方など)を受けることです。その上で、自宅で行うセルフケアを加えてもらいたいと思います」
すべての鼻トラブルの基本となるセルフケアに「鼻うがい(鼻腔洗浄)」がある。薬局などで容器と洗浄液がセットになった市販品も売られているが、ここでは自作の鼻うがいのやり方を紹介してもらう。
使う容器は、100円ショップなどで売っている液体容器(ドレッシング容器)を用意する。そして、液体容器の注ぎ口の大きさにピッタリ合うイヤホンパッドを奥までしっかり入れる。
■鼻うがいのやり方
①水330ミリリットルを沸騰させ、30~35度になるまで冷やす②用意した容器に冷ましたぬるま湯と塩小さじ2分の1(3グラム)を入れる。注ぎ口を押さえて、塩がよく混ざるように振る③洗面台に顔を突き出し、顎を引いて容器の注ぎ口を鼻の穴に当てる。このとき、容器の注ぎ口に付けたイヤホンパッドを鼻の中に押し込まない④「あー」と声を出しながら、ゆっくり容器を押してぬるま湯を出し、鼻の中を洗う。容器の半分の量を出したら、もう一方の鼻にも同じように行う。このとき勢いよく出したり、吸い込んだりはしない⑤洗浄後、ティッシュペーパーで鼻の中の水気をぬぐう。水気が鼻の奥に残っているようなら、鼻を軽くかんでもかまわない。