鼻血が出やすくなった…深刻な病気じゃないかと心配です
大人の鼻血は、乾燥したり、気温の変化が大きい冬の季節に出やすくなります。鼻炎や鼻詰まりで、鼻をかんだり、こすったりして粘膜が傷つくことが原因と考えられ、出血のほとんどは「キーゼルバッハ」部位と呼ばれる、血管が多数張り巡らされた部位から起こります。鼻の穴の入り口の皮膚が薄いあたりです。
出血は数分から10分もすれば止まります。しかし、20~30分経っても血がボタボタと垂れてくるようなら、救急車を呼ぶか、最寄りの耳鼻科を受診してください。圧迫による止血を行っても、鼻血が続いている場合は、鼻血が出ている場所を焼くことで止血します。
過去に脳梗塞などの血栓症の経験がある人は血液の固まりを抑える薬(ワルファリン)や血小板の働きを抑える薬(アスピリン)などを内服しており、血液が固まりにくくなっているので、要注意です。また、冬は血圧が上がりやすいので高血圧や糖尿病の人は、脂質異常などによって血管の弾力が弱くなり、キーゼルバッハ部位から出血しやすくなります。
ほかには転んだり、顔を強くぶつけることによる顔面骨骨折で出血する場合もあります。