人間は悩んで当たり前!やらない後悔よりやる後悔を
コーネル大学のギロビッチは、「やったことに対する後悔は短期的に大きいものだが、やらなかった後悔は長期にわたってさらに大きな後悔を生み出す」という研究結果(1991年)を報告しています。
対面、電話、アンケートなどさまざまな方法で老若男女を対象にデータを集めたところ、やらなかったことに対する後悔を、人はより覚えているという結果になったそうです。つまり、やらない後悔よりやる後悔の方が望ましい。考え過ぎて、その上でやらないという選択肢がもっとも心に負荷がかかるというわけです。
ロシア社会主義共和国保健省精神医学研究所のツァイガルニクによって、1927年に提唱された「未完の出来事の方が記憶に残りやすい(=中断された出来事の方が印象に残る)」という「ツァイガルニク効果」と呼ばれる現象があります。
テレビ番組を見ていると、「続きはCMの後で」といった演出をよく見かけますが、これも「ツァイガルニク効果」を利用した演出です。
人間は、未完の出来事や中断された出来事の方がより覚えている……。やったことよりやらなかったことをより深く、より長く後悔する。だからこそ、やらない後悔よりやる後悔。何歳になっても悩むということは、何歳からでも「やる」こともできると捉えるべき。そのためにも、自分が考え過ぎずに動きだすためのルールを決めておく。これが、少しでもストレスが少ない生活をしていく上で大切です。