世界初 アルツハイマー病を「治す薬」が日本でも承認申請へ

公開日: 更新日:

 もう一方の臨床試験では主要評価項目をすべて達成できなかったが、アデュカヌマブを開発した米バイオジェンとFDA(米食品医薬品局)の解析で最高用量を一定回数以上投与された人だけを抜き出すと、2つの臨床試験とも同様の認知機能低下の抑制効果が見られた。

 厳密には臨床試験は2つとも評価項目をすべて達成しなければならないところ、1勝1敗の結果。FDAはポジティブな面を重視しようとしているが、“肩入れし過ぎなのでは”との批判もある。昨年11月のFDAの外部諮問委員会では、承認すべきでないとの意見が大差で出た。アデュカヌマブは承認されるのか?

「FDAが追加のデータをバイオジェンに要請して、承認か否かの期限を当初の3月7日から3カ月先に延ばしました。日本でもアデュカヌマブの審査が始まっていますが、米国の結果を踏まえた上で承認か否かが決まるでしょう。どういう判断になるかは現時点では想像がつかない。承認されたとしても、薬を臨床で使える時期は予定より遅れることは確かです」

■ごく早期に発見できる検査法も確立

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情