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佐野靖子ミラザ新宿つるかめクリニック婦人科医師

ミラザ新宿つるかめクリニック婦人科医師。順天堂大医学部卒。同大産婦人科入局後、非常勤助教を経て現職。医学博士、日本産婦人科学会専門医、日本女性医学学会専門医。専門は更年期障害、女性のヘルスケア。

万一避妊の失敗に気づいたときに頼れる「アフターピル」

公開日: 更新日:

 どうして妊娠が防げるのかは詳しくわかっていないものの、排卵を抑えたり、遅らせたりするのではないかといわれています。飲んだ場合の妊娠阻止率は87.5%(妊娠率は1~2%)程度です。性交から内服までの時間が短ければ短いほど効果は高くなります。飲むなら早めの受診をお勧めします。

 注意しなければいけないのは薬を飲んだ時点での妊娠は防げたとしても、生理が来る前に再び性交をすると、その時点で妊娠する可能性があります。実際に妊娠阻止率は飲んだ後に再び性交があった場合に下がってしまうことが知られています。

 次の生理が来るまでは禁欲する、どうしても禁欲できない場合は翌日から低用量ピルを飲み始めることも勧められています。副作用は一番多いもので吐き気・むかつきが2.25%程度ですが、吐いてしまうことはほとんどないようです。100%の効果ではありませんので、生理が予定日より1週間以上遅れた場合や普段より軽かった場合は妊娠検査をする必要があります。

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