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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

ワクチン接種で1億円が当たる…それでも集団免疫が危うい理由

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 しかしあまり知られていないのは、こうした対策ではカバーできない層が存在することです。国が定める最低賃金レベルの時給で働いている貧困レベルすれすれか、それ以下のいわゆるワーキングプアが該当します。1時間でも時給を失うのが痛手なだけでなく、週末も働いていたり、子供の世話などでワクチンを打ちにいきたくても、まったく自由になる時間がない層です。

 アフリカンアメリカンなどピープル・オブ・カラーが多く、コロナで最も犠牲になっているのも彼ら。国勢調査の推計ではこうした層が3000万人もいて、ワクチンを拒んでいる層より多いことも分かっています。

 集団免疫を達成するために、取り残された彼らにどうやってワクチンを届けるかが今後の大きな課題となっています。

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