開発が進む「てんかん発作予知AIシステム」の仕組みと精度

公開日: 更新日:

スマホで兆候を警告

 このAIは「異常検知」というアルゴリズムで解析している。実際のてんかん発作前の患者の心拍データは集めにくいので、AIに学習させているのは発作がないときの患者のデータが中心になる。複数の病院に協力してもらい、実際の発作前後の患者のデータも参考にしているという。

「アプリは最低限の機能は完成しています。AIの方は、もっとデータを集めてさらに性能を上げていく必要があります。精度は、感度80%前後が目標です。いくつかの製薬会社が発作前に服用する抗てんかん薬の開発を進めているようですので、予知システムと組み合わせることで難治性の発作をかなり制御できると考えています」

 このシステムは日本医療開発機構の「医工連携・人工知能実装研究事業」に採択されていて、2024年までに治験を開始する予定という。

【連載】コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末