食事制限にトライしてもうまくいかない人の4つの共通点
ちょっと太ったかなと思いつつ病院へ行くと、主治医から「今日はHbA1cが高いですね。薬出しますね」と言われた。だから、「太っても薬を飲めばOKなんだ」と思ってしまう……。これもよくあるケース。
薬物治療は、食事制限や運動といった生活習慣改善とセットです。糖尿病という病気の理解が不十分だから、こういった誤解が生じるのでしょう。前項と同様、医療側の問題点を反省しつつ、患者さん側においては、自分の身は自分で守るために、自ら糖尿病の情報収集に動いてほしいと思います。
【テレビや雑誌の影響を受けやすい】
「ビタミンCが免疫力を向上し、病気を予防するとテレビでお医者さんが言っていた。だから、毎食、みかんやグレープフルーツを食べているんです」
急に血糖コントロールが悪くなった患者さんに話を聞くと、こういう言葉がよく返ってきます。「腸内環境を良くして免疫力を上げるためにヨーグルトを毎日食べている」といった話も多いですね。
健康な人が嗜好品として程よい量を取る分にはいいですが、病気予防のために特定の食品を過剰に取るのは、メリットより、デメリットの方が大きいです。