年末年始に突然の痛みが… 口のトラブル解消に役立つ「市販薬」はどれ?
「痛みのもととなっているプロスタグランジンを抑える非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が鎮痛成分として使われますが、とくにロキソプロフェンナトリウム水和物(ロキソニン)は歯科でもよく使われます。ただし、15歳未満の子供は薬の代謝や排出に関わる内臓が十分発達していないため、副作用が強く出ることがあるのでNSAIDsは勧められません。子供用の鎮痛薬にはアセトアミノフェン入りの解熱鎮痛剤が使用されます」
解熱鎮痛薬の中にはこうした鎮痛成分以外にも、催眠鎮静成分や鎮痛補助成分(カフェイン)、制酸剤などが配合されているものもある。
「車の運転など眠くなると困るときには催眠鎮静成分の入っていないものを選ぶとよいでしょう。なお解熱鎮痛薬は胃に負担がかかる場合があるので空腹時は避けてなるべく食後に飲みましょう。お腹が減っているときにはコップ1杯の液体と飲みましょう」
とはいえ、こうした薬は一時的な効果があるだけで、虫歯を治す効果はない。むしろ、その鎮痛・鎮静効果によって治療が遅れる恐れもある。休み明けには必ず歯科医院を受診し、治療することは言うまでもない。