「5W1H」を徹底した報告が患者と家族のQOLを向上させる
私たち「在宅医療」は将来どこに行き着くのでしょうか? そして何を目指せば良いのか?
患者さんやそのご家族のあらゆる困り事に応えていくという、私たちにしかできない在宅医療の基本スタンスを確立させながら、将来的には地域のさまざまな方々にも参加していただき、いざ病気となった時には、男でも女でも老いも若きも一人でも、自宅でなに不自由なく療養できる。そんな安心安全な地域コミュニティーになる。それをみなさんと一緒になって試行錯誤しながら実現できればと考えています。
そのためにもまずは院内におけるスタッフ間の連携が重要になってきます。中でも意思の疎通がひときわ大切です。当院がスタートした時とは違い、ZoomなどのITツールも現在は普及しています。それを大いに活用すべく、全スタッフにiPhoneとiPadを支給し、患者さんに関する情報や、その他の業務に関する情報を、敏速に共有しています。今後も必要に応じて、新しいシステムを導入していくつもりです。
ただし、ITツールはあくまでも道具。最大の効果を生むためには、患者さんの困り事をしっかりと察知し、問題解決を目指す診療パートナー(看護師や理学療法士など有資格者)が不可欠です。ちなみにそれは誰のためのパートナーかといえば、患者さんやご家族であり、また地域の訪問看護ステーションやケアマネジャーさんです。