サッカーW杯で注意したい「目の疲れ」 スマホ視聴は負担大

公開日: 更新日:

「それだけ、画面に没入するということです。しかし、スマホやパソコンを凝視すると、目のまばたきの回数が通常の1分18回から2分の1以下に減り、本来なら涙で守るべき角膜が乾くことが知られています。凝視するということは交感神経が優位になっている状態で、涙そのものの分泌が少なくなる可能性もあります。しかも、W杯が行われる時期は暖房が入っていて、そもそも目が乾きやすい状態です。空中に漂うゴミなどで角膜が傷つきやすく、思わぬ目の病気になってしまう可能性もあります」

 だったら目薬で潤いを補充すればいいのではないか、と考えがちだが、目薬の多用はむしろ、涙の乾燥を防ぐ油の層を破壊するなど、涙の質を悪くすることにもなりかねない。

「長時間、スマホやパソコンを凝視する人の中には、黒目の位置がずれる眼位異常が起きて急性内斜視になる人がいます。急に右目か左目のどちらかが内側に向いている状態です。通常、近くのものを見るときには近見反応と言い、視線を内側に向けつつピントを合わせます。逆に遠くを見るときは、内側に寄せる筋肉が緩みます。急性内斜視はこれがうまくできない状態で、遠くを見るとモノが二重に見えたりします。この状態が長く続くと、日常生活で遠近のピントが合わなくなるスマホ老眼になる場合もあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末