食事でストレスを軽減するなら「GABA」を意識して摂取する
GABAはさまざまな食品から摂取できるが、中でも発芽玄米に豊富だという。白米の100グラムあたり1ミリグラムに対し、発芽玄米には100グラムあたり15ミリグラムのGABAが含まれている。野菜では、トマトに100グラムあたり35ミリグラム、ナスに32ミリグラムが含まれ、ケール、カボチャ、パプリカにも多い。果物ではメロンやバナナに豊富だ。漬物などの発酵食品にも多い。
「厚労省では、GABAの1日の推奨摂取量などは特に定めていません。また、GABAの不足量は人によって異なり、明確にどれくらいの量を摂取すれば効果的かどうかも変わってきますが、研究では、ストレス軽減やリラックス効果を期待する場合、成人の1日の推奨摂取量は30~100ミリグラムとされています。通常ならば30ミリグラムで十分で、ストレスを強く感じている人は多めに摂取するように意識するといいでしょう」
最近は発芽玄米を使ったお餅がいくつも販売されている。お正月休みを利用してたまったストレスを解消するために、こちらを選んでみるのもいいかもしれない。
「さらに、GABAを効率的に摂取するためにはタンパク質とビタミンB6を同時に取るのがおすすめです。体内でのGABAの合成を促したり、代謝を高める働きがあります。ビタミンB6は、アジやサンマなどの魚や、ヒレ肉やササミ肉、ニンニクなどに多く含まれています」