認知症では寝ているときに手足が勝手に動いてしまうのはなぜ?
レビー小体型認知症は他の認知症と比較して認知機能の低下が緩やかな傾向がありますが、睡眠障害は認知機能も悪化させるので、注意が必要です。
対処法は、認知症の薬の調整や睡眠環境の改善、日中の活動量を増やすなどが効果的です。睡眠時に何度も目が覚めるため日中に眠くなり昼寝をしてしまいがちですが、そうするとさらに体内時計はおかしくなってしまいます。夜間の睡眠の質を上げるために昼寝は避け、昼間は散歩に行って適度に体を動かすといいでしょう。また、睡眠環境を整えることも重要です。部屋の照明の明るさや温度を調節したり、患者さんに合った寝具を選びましょう。睡眠の環境を整えると、レム睡眠行動障害の症状は改善されていきます。
家族は、患者さんがレム睡眠行動障害によって夜間に外に出て行かないよう、玄関のカギは必ず閉め、窓の戸締まりもしっかり行ってください。就寝前のカフェインやアルコールは睡眠の質を下げるため、避けたほうがいいです。
いずれにしても、睡眠障害の症状がある場合には、まずはかかりつけ医を受診して対処法を相談するようにしましょう。