65歳未満で発症する若年性認知症になったら仕事は続けるべきか

公開日: 更新日:

 一般的に高齢者に多い認知症のほかに、65歳未満で発症する「若年性認知症」があります。女性に比べ男性に多く、働き盛りの50代で発症するため仕事を辞めてしまうと収入がなくなり、家計に大きな影響をもたらします。また、家のローンや子供の学費が残っている家庭では、経済的に困窮するケースもみられるので、発症後の仕事の継続は大きな課題になっています。

 若年性認知症の発症後も仕事を続けると、認知機能低下の進行速度を遅らせる可能性があります。ですから、患者さんには仕事の継続を勧めています。

 仕事で人と会話をするときは、家族や友人と接するときとは異なる言葉を使います。たとえば、営業職の人はどういう話し方をすれば相手に伝わりやすいか、取引先に失礼がない言い回しをできるかなど、頭の中で言葉を組み立てながら話すので脳をよく使うことになるのです。特にアルツハイマー型認知症の場合、構成力が失われる症状がみられます。そのため、料理や旅行の段取りが困難になるのですが、仕事をしていると一日のやるべき業務のスケジュール管理が必要なので、構成力が鍛えられ、認知機能を比較的維持することができるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主