老親の「多剤併用問題」対策のポイント…薬5種類以上で転倒リスクが増える
「結果、多剤併用になる。こうなる原因は、薬の副作用がきちんと説明されていないこと、患者さん、医師、薬局との間で薬の情報を共有できていないこと。一般的に薬はお薬手帳で管理されるわけですが、手帳が薬局ごとに違うと、何が処方されているのか分からなくなってしまう。患者さん自身も何を服用しているのか把握していない」(高瀬理事長=以下同)
対策として、次のことが重要だ。患者本人はもちろん、高齢者で認知機能が低下している場合もあるので、家族も、念頭に置いておきたい。
■多剤併用の問題をしっかり認識する
「患者さんによっては、薬をたくさん出してもらった方が安心、という方もいます。どんなにいい薬にも副作用がある。まずは、不要な薬は飲まない方が健康のためになる、と認識すべき」
■お薬手帳を1冊にまとめる
「処方薬の情報を一元化する。手帳は継続して使用することで、過去の処方歴も一目瞭然です」