梅雨に悪化…不快で眠れない「むずむず脚症候群」を改善したい

公開日: 更新日:

 RLSは、特定の原因がない「一次性」と、他の病気や服用している薬が原因となる「二次性」に分類される。

「近年、一次性の原因のひとつに神経伝達物質であるドーパミンの受容体異常が指摘されています。また、一次性の人の40%に家族歴がみられるので、近親者がRLSを発症している場合は注意が必要です」

 二次性の原因には、鉄欠乏性貧血や鉄不足が起こりやすい慢性腎不全や妊婦、パーキンソン病や膠原病のほか、抗うつ薬や抗ヒスタミン薬の長期服用が挙げられる。また、鉄を結合して貯蔵するタンパク質であるフェリチンの血清濃度の値が低いとRLSを発症させやすいという。

 RLSは60~70代に最も多く、加齢に伴って有病率は上昇する。男性より女性に発症しやすい傾向があるので、二次性の原因となる疾患がある人は気を付けたい。

「当院では年間約100人が新たにRLSの診断を受け、患者さんは未就学児~70代と幅広い。認知度の低さから皮膚炎やうつ病と誤診され、RLSの診断に10年かかった患者さんもいます。夜間に強い脚の不快感があれば、まずは脳神経内科を受診してください」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末