梅雨に悪化…不快で眠れない「むずむず脚症候群」を改善したい

公開日: 更新日:

 RLSを放置すると、不快感から脚を強くかきむしり、静脈炎や蜂窩織炎といった感染症を起こすリスクがある。また、RLSから睡眠障害になってうつ病を発症するケースも少なくない。QOLを低下させないためにも早期の診断が大切だ。

「診断は基本的に鉄やフェリチンの血清濃度を診る血液検査のほか、問診で『4つの必須診断基準』にすべて当てはまればRLSと診断されます。重症度は自覚症状の強さや頻度をもとに分類されます」

 必須診断基準は次の4つ。①脚を動かしたいという強い欲求が不快な下肢の異常感覚が原因になって起こる②その異常感覚が安静状態で始まったり増悪する③運動(叩く、揉む、歩き回る)によって改善する④日中より夕方~夜間に増悪する。

 治療は基本的に鉄分の多い食事の指導や、原因疾患の治療から始める。症状がひどく日常生活に支障を来す中等度以上の場合、鉄剤やドーパミン受容体作動薬の処方が検討される。

「特に子供の場合、血液検査で鉄分の数値が正常でも鉄剤の服用で症状が改善しやすい。RLSの薬は大人用に作られていて副作用に関する十分なデータも小児ではありませんが、症状が強く親が許可した場合のみ薬を処方します」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し