放置すると悪性がんに進行…「日光角化症」を防ぐには紫外線対策を
■日頃から肌をチェック
治療は、浸潤傾向が高い人や塗り薬を定期的に塗るのが難しい人、また短期間で確実に治したい人の場合には手術が検討される。
患部に液体窒素を当てて壊死させ、かさぶたにして取り除く凍結療法も有効だ。
「また、日光角化症が顔面や禿頭部の場合には『イミキモドクリーム』の外用薬でも治療ができます」
ただし、1日1回、週3日就寝前に塗り、起床後に洗い流す必要がある。これを4週間継続したのち、4週間休薬して病変が消えれば治療は終了だが、効果が不十分な場合には再度4週間塗布を継続することになる。また、重度の炎症反応が生じるリスクもある。外用する際は医師の指示に従い、強い痛みや発赤が現れたら相談するといい。
「患部をメスで取り除く手術と違って、外用薬や液体窒素で治療をした場合、再発する恐れがあります。他の部位に新たに発生することもありますので、日頃から肌をチェックし、ザラザラした紅斑があれば再度皮膚科を受診してください」