放置すると悪性がんに進行…「日光角化症」を防ぐには紫外線対策を

公開日: 更新日:

 顔や手の甲の赤いザラザラしたシミが治らない──。ひょっとしたら「日光角化症」かもしれない。日本では毎年新たに10万人が発症するとされ、放置すると悪性度の高い有棘細胞がんに進行して全身に転移する危険がある。虎の門病院皮膚科の林伸和氏に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

「日光角化症」とは、紫外線の影響で皮膚の表皮の細胞に異常が起こり、がん化した状態を指す。紫外線が当たりやすい禿頭部や顔、耳や手の甲に発症しやすく、数ミリ~1センチ程度で、赤く表面がザラザラしているのが特徴だ。

「色が赤いので湿疹と間違われやすく、『湿疹の治療をしているのに表面のザラザラ感が消えない』と訴えて病院を受診される患者さんが多いです」

 日光角化症は、痛みやかゆみといった自覚症状がない。皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層で構成され、治療せず放置すると表皮内でとどまっているがん細胞が真皮まで浸潤し、悪性度の高い有棘細胞がんに進行するリスクが高まる。その結果、リンパ節や臓器に転移する危険性があるので、早期に発見するのが大切だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動