痛風かと思ったら…足の親指の強い痛みは「強剛母趾」かもしれない

公開日: 更新日:

 痛みが強く、歩行が難しい場合には手術が行われている。

「強剛母趾の標準手術は関節固定術が一般的で、これは母趾が反らないようMTP関節をネジなどで固定する方法です。痛みはなくなりますが、関節をがっちりと固定しているので手術後は十分な踏み返し動作ができないデメリットがある。そこで当院では、強剛母趾になった関節を再利用して関節を作り変える『関節温存形成術』を行っています」

 関節温存形成術では親指の側面を5センチほど切開し、上部に飛び出た骨の部分を特殊な医療用ノコギリで2分割に切る「骨切り」を行う。切った骨を本来あるべき位置に収めてインプラントで固定し、関節の噛み合わせを正す。関節温存形成術を行っている病院はあまり多くないため、ホームページなどで事前に調べておくとよいだろう。

「関節温存形成術を受けた60代の患者さんは、手術の翌日から歩行訓練のリハビリを始め翌々日には自分の足で歩いて退院されました。手術2週間後に傷口の抜糸をし、炎症を抑えるステロイド注射を受けたのち、手術から1カ月半後には足の痛みは完全になくなり今では問題なく歩かれています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」