高血圧症の克服(3)30年通った病院が閉院…新たな総合病院で薬が7種類に増えた
以前、通っていたクリニックの院長に早川さんは、高血圧症は脳梗塞や心筋梗塞になるリスクが高いと言われ、前兆の自覚症状についても詳しく説明されていた。
不安を抱いた翌日、通院先の総合病院に診察の予約を入れた。内科から診察の窓口が「脳内外科」に替わり、「MRI」(磁気共鳴画像)という重々しい検査を初めて受診することになった。
モニター画面に映された脳内画像を見ながら、担当医から「脳の血管に4カ所の血栓痕が確認できます。経過観察をしましょう」と診断された。
以来、降圧剤のほかに、血液の固まりや血管の詰まりを防ぐ「クロピドグレル錠25ミリグラム」、慢性心不全・高血圧の治療薬「エンレスト錠200ミリグラム」、狭心症の発作を予防する「アムロジピンOD錠10ミリグラム」など7種類の薬を処方されたのである。 (つづく)