鼠径ヘルニア(1)医師の診断は即決「手術しかありません」

公開日: 更新日:

 神奈川県内在住の浅沼浩さん(仮名=71歳・男性)は、10年前に介護福祉士の資格を取得し、県内外の老人ホーム施設に勤務してきた。

 介護仕事は、ハードな職業である。高齢者を抱きかかえて寝起きさせる時や、入浴介護時など、とくに専門的なコツが要求された。ヘタをすると自らの腰を痛めかねない。実際、腰痛に悩む同僚が何人かいた。

「今年6月、入居者をベッドに寝かせるため、腰を折って抱きかかえました。このとき、お腹の左側下あたりにチクチクという、これまで経験のない痛みを覚えたのです」(浅沼さん)

 当初、下腹部の痛みは食あたりか、腰痛の前兆かと疑った。当日の夜、ベッドで寝返りを打ったときも、下腹部に同じような痛みを感じた。

 以来、不快な痛みが日によって一日中続くこともあり、約1カ月間も繰り返された。

「痛みの部分を手のひらで触ってみると、丘のようにぷくっと膨らんでいました」(浅沼さん)

 1年ほど前、老人ホームに入居している高齢者の男性が同じような症状を訴え、ヘルニアの手術をした治療経験を聞いていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動