認知症の親と旅行する際に気を付けるべきポイントは?…準備しておくこと

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 認知症を発症した親と一緒に旅行に行きたい──。そう考えるご家族の方は多いのではないでしょうか。認知症が軽度の方であれば旅行に来たと認識でき、かつ発症前から旅行が趣味であれば、よい気晴らしになるでしょう。

 一方で、認知症が中等度以上の場合には、記憶力の低下から旅行に来ていることを忘れて、「自分は今どこにいるのか」「なぜここにいるのか」が分からなくなり混乱を起こしやすい。認知症の方は環境の変化に敏感になる特徴があるので、特に旅行など生活全体が普段と全く異なると、さらなる混乱を起こしやすくなります。家族で旅行に行く際、「認知症の親を自宅にひとり残しておくわけにはいかない」と、一緒に出かけるケースは少なくありません。その場合は注意が必要です。

 実際、家族と旅行に行った認知症の方は、「旅館のチェックインの手続きをしてくるから部屋で少し待っていてね」と伝えられ、「分かった」と返事をしたものの、いざ家族が目の前から見えなくなると混乱し、なぜ自分が知らない場所にいるのか分からなくなって、家に帰ろうと旅館の外に出て行ってしまいました。幸い、すぐに気付いた家族が見つけて大事には至りませんでしたが、家族も気が抜けません。

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