コロナ感染は脳の構造変化も引き起こす? 後遺症とも関連か
その結果、オミクロン変異株に感染する前と比べて、感染した後では、左側の「楔前部」(大脳の内側面にあるしわの盛り上がった場所)と呼ばれる部位が2.6~2.7ミリ、右側の後頭部が2.7~2.8ミリ、いずれも統計学的にも有意に減少していました。また、発熱があった人では、発熱がなかった人に比べて、右側頭頂部の脳のしわの溝の深さが3.9~4.8ミリ、統計学的にも有意に減少していました。
論文著者らは、「オミクロン変異株が認知機能や情動に与える影響について、そのメカニズムを考えるうえで新たな視点を提供する知見」と結論しています。