著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

コロナワクチン実用化までに投資された米国の公的資金はいくら?

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、予防医療における大きな成功のひとつは、同ウイルスに対するmRNAワクチンの開発と実用化だったといえるでしょう。

 実際、ワクチンが実用化された初年度だけでも、米国において110万人の死亡が回避されたと見積もられています。

 mRNAワクチンの実用化は、長年にわたる科学的な創意工夫とバイオテクノロジーの進歩、そして多額の財政支援があったからこそ達成できたものです。米国政府は、mRNAワクチンの有効性が実証される以前から数億接種分のワクチンについて事前購入を保証したことは記憶に新しいと思います。

 そんなmRNAワクチンの基礎的な研究から実用化に至るまで、米国政府が公的な資金をどれだけ投資してきたかを調査した研究論文が、2023年3月1日付で英国医師会誌に掲載されました。

 この研究では、米国国立衛生研究所の資金提供に関するデータや、これまでに実施された研究の成果を収載した資料を基に米国政府がmRNAワクチンの開発に投じた資金額を見積もっています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動