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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

人間はウソを見抜くことができる生物なのか? 正答率は65%弱

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 この事実をもとに、エクマン教授は、ありとあらゆる顔のデータを取り、人の感情を十数種類に分類しました。そして、研究を重ねた結果、100%に近い確率で、ウソを見破れるようになったのだそうです。

 裏を返せば、膨大なデータをもとに、かつ極めて長い時間をかけて研究をしない限り、人のウソを見破れない。一朝一夕でできることではないわけですから、「この人はこういう人だよね」と安易な判断は危険なのです。下手な経験だけでは、人間を見抜けません。

 であれば、私たちがすべきことは、「人を見破る練習」ではなく、「バイアスをかけずに人を見る練習」でしょう。

 確証バイアスという言葉がありますが、人間は自分の思い込みに都合の良い情報だけを見る傾向があります。B型は変わり者だと信じている人が、相手のちょっと変わった言動を見て、「やっぱりB型だね」などと言うのは典型的な確証バイアスです。

 こうしたバイアスにとらわれてしまうほど、正しく人を見ることができず、自分自身にモヤモヤを抱え、生きづらくなってしまいます。 

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