地球温暖化を抑えられなければ熱中症患者が激増する?
解析の結果、2010年代と比較した2040年代の気温は、3都府県で約1.6度上昇しました。気温の上昇によって、人体の中心部の温度(深部体温)が、平均で0.055度上昇し、1日の発汗量は2倍に増加すると見積もられています。また、1日あたりの熱中症による救急搬送者(平均値)は、2010年代の55~66人と比べて、2040年代では105~133人と、約2倍に増加することが分かりました。
論文著者らは「この解析結果は、熱中症に対する一般市民の意識を向上させる取り組みを含め、救急医療サービスにかかわる医療資源の適切な配分や、その管理を強調するものである」と結論しています。