著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

白内障の手術が難しいケースもある…使っている薬は必ず確認を

公開日: 更新日:

手術以外で白内障の治療方法はないのでしょうか」というのもよくある質問です。残念ながら白内障の唯一の治療方法が手術なのです。進行を遅くする目薬もありますが、男性の育毛剤程度の効果しかありません。水晶体の濁りを改善したり、濁りの進行を止める薬はないのです。

 白内障で眼内レンズを挿入する手術では、術後に金属板の入った大きな眼帯をすることが多いです。前は見えません。翌日に医師が状態を確認して問題ないと判断すれば前が見える透明な眼帯に変更します。

 したがって、両目を同時に手術することは一般的ではありません。片方の目を手術してから、だいたい1週間後にもう片方を手術するスケジュールが多いです。

「今すぐに手術する時間は取れないけど、白内障が出ている」という方は、定期的に診察を受け、時間ができたタイミングで手術を検討します。

 視界が全体的にかすんだり、眼鏡をかけても視力が低下したと感じる方。また、光をまぶしく感じたり、暗いときと明るいときで見え方が違うと感じるようになった方は白内障の疑いがあります。すぐに手術するかどうかはひとまず置いておいて、症状がある場合はできるだけ眼科医に相談していただきたいと思います。

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