著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

トランプ氏がもし撃たれていたら? AR-15銃の恐怖の殺傷力

公開日: 更新日:

 しかしAR-15は恐ろしい武器です。他のライフルよりも銃口速度が速く、音速の3倍近い高速で飛び出すため、骨や臓器を破壊します。また弾薬は体内でバラバラになりやすく、ある医師は破壊された臓器を、ハンマーで叩き割られた熟れすぎたメロンに例えたほどです。射出口創も大きいため出血も激しく、生存率も著しく低くなります。

 このような恐ろしい武器がなぜこれほど出回っているのでしょうか? その背景には、アメリカの長い銃の歴史があります。特に銃撃があったペンシルバニア州では、狩猟や射撃がレジャーとして定着しています。それを支えているのが、トランプ氏が属する共和党とNRA(全米ライフル協会)との長い癒着関係です。彼らは憲法の自衛権を根拠に「犠牲者を減らすためには、悪人から銃を奪い、善人がもっと銃を持つべきだ」と主張、そのためアメリカ人の過半数はもっと厳しく規制してほしいと願っているのに、少数派の意見が通ってしまっている状況です。

 かつてレーガン大統領の暗殺未遂の後には、新たな銃規制法案が成立しました。しかし、トランプ氏が狙撃されても「規制しよう」とは誰も言い出しません。残念ながらそれだけ推進派のパワーが強まったということでしょう。

【連載】ニューヨークからお届けします。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  2. 2

    宮田笙子の喫煙を以前から把握か?体操協会に向けられる疑惑の目…“過去にも厳重注意”の証言

  3. 3

    夏の京都に異変! 訪日客でオーバーツーリズムのはずが…高級ホテルが低調なワケ

  4. 4

    (34)「一生に一度、1億円稼ぐには?」と渥美清さんに聞いたら「バカだね」と説教された会員限定記事

  5. 5

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  1. 6

    中森明菜は金銭的にもひと息…ファンクラブ限定イベントは3日間で5000万円の実入り

  2. 7

    山田涼介は尻に火が付いたか…目黒蓮にブッちぎられ《賞味期限切れ》のレッテルも?

  3. 8

    石丸伸二さんについて、あたしの頭の整理がついたので、述べさせてもらう。

  4. 9

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 10

    なぜ巨人は後半開幕戦に「0勝6敗」の赤星優志を指名した? 阿部監督の「思惑」とは