【ぜんまい】高い解毒作用と利尿作用でめまいを改善
中医学において、春は気温の上昇ととともに体内のエネルギーも高まる季節とされます。過剰になった働きによって、身体のバランスを崩しやすいのです。
また、春は“身体の上部”にトラブルを起こしやすい特徴もあります。「春一番」にはじまり、春は風がよく吹く季節です。春の風は下から上に吹くといわれ、陽気が上に集まりやすいため、めまいが起きやすく、ほかにも、のぼせ、頭痛、鼻水、鼻詰まり、吹き出ものといった不調も見られます。
トラブル改善のためには、「解毒作用」のある食材をとることがポイント。冬は寒さのために栄養をため込む季節ですが、春は新陳代謝がアップして蓄積したものをいったんリセットするために身体が老廃物を排出しようとする季節です。解毒作用のある食材を取り入れることで、身体のバランスを整え、めまいをはじめとする春の不調を改善することができるのです。
おすすめは山菜。春に多く出回る苦みのある食材は「天然のデトックスフード」でもあります。なかでも、めまい対策によいのがぜんまい。高い解毒作用とともにめまいの原因になりやすい「水(体液)の滞り」を利尿作用により改善してくれます。