池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【アスパラガス】水分代謝をアップして利尿を促しめまいを撃退

公開日: 更新日:

 最近、頻繁にめまいがする。耳鳴りもあってつらい……。めまいにはいろいろなタイプがありますが、最近、シニアにも増えているのが「メニエール病」といわれています。以前は40代くらいに多くみられましたが、60、70代の発症も珍しくなくなってきています。

 メニエール病は突然、自分やまわりがぐるぐると回る「回転性めまい」が起き、片側の耳鳴りや詰まった感じ、難聴を伴うといった特徴があります。吐き気や嘔吐、冷や汗などの症状もみられます。めまいは30分から2~3時間で自然に治まることが多いとされます。原因は内耳のリンパが増加して水ぶくれ状態になり、内耳の感覚障害を阻害するためで、過労や睡眠不足、ストレスも関係しているといいます。

 メニエール病のめまいは、繰り返し何度も起きる傾向があります。発作が発生する間隔は個人差がありますが、数週間から数カ月おきといったケースが多くみられます。ただし、発作を繰り返すうちに、めまいが治まっても耳鳴りや難聴が元に戻らなくなってしまう場合もあるので、早めの治療が大切です。

 中医学において、メニエール病にみられるような「回転性のめまい」は、体内の水分が過剰になり巡りが悪くなっている「水滞」という状態の場合に引き起こされやすいと考えます。滞った水分は、身体のあちこちに溜まりがちで、とくに内耳は影響を受けやすく、めまいの原因になるのです。

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