【ヤマブシタケ】滋養強壮に優れ、「脾」の働きを高めて胃の不調を整える
胃の不調は栄養不足を引き起こし、免疫力の低下など全身のトラブルにつながります。胃をいたわり、強める食養生を心がけることが大切です。 中医学において、胃弱は消化をつかさどる臓器「脾」の働きが弱っている状態と考えます。胃は脾と表裏一体の関係にありますから、脾の弱りは胃に伝わり、胃もたれ、胃がつかえる、痛む、吐き気といったトラブルを引き起こしてしまうのです。
また、脾が弱いと人間のエネルギー源である「気」を生み出せなくなっているため、疲れやすい、だるい、風邪をひきやすいといったトラブルもみられます。
改善のためには脾の働きを高めて、胃の調子を整える食材を取り入れることが大切です。
おすすめは「ヤマブシタケ」。中国や北米、日本に分布するフサフサした毛のようなものに覆われた、球状のキノコです。形状が山伏の衣に施された「白く丸い飾り」に似ていることから名づけられ、最近では日本国内でも栽培され、生や乾燥品が流通しています。
中国では古来、歴代皇帝が探し求めたキノコといわれ、ナマコ、フカヒレ、クマの手などと並ぶ健康増進食材として知られています。